鄭和の大遠征で使われた船は・・・

大きさでは当時の世界で最大といえ、後にコロンブスが使用した船と比べても10倍近くの大きさを誇るものでした。が、船の作りが普通の帆船で西洋でいうところの「ジャンク」というもので、これはいわゆる竜骨(キール)と呼ばれる船体中央を支える構造材がありません。

このような船は中国ではもともと長江や黄河などの川を航行するための船とし
て作られていたものです。言ってみれば川用の船をとてつもなくでかくした、
という感じの船だったわけです。

このような船は荷物運搬用としては非常に優れた船で、現在でも使っていると
ころもあるくらいです。しかしあくまでも商業用の船であって軍艦ではありま
せん。鄭和の大遠征で使われた船は、とにかく明の豊かさ、強大さをアピール
することが目的でした。

この大船団を見せられた各国に、明と敵対するよりも友好的に貿易したほうが
得、という意識を植えつけさせるためにとにかく大きく、派手できらびやかに
よいうのが優先されていたわけです。

軍用としての強さ、を求められていたわけではありませんでした。というわけ
で鄭和の大遠征で使われた船は軍艦の歴史としてはあまり意義深いものではあ
りませんが、それでもこの時代にとにかくヨーロッパの船と比べて、積載量に
して100倍近いという超大型船を多数作った、ということは凄いことです。
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by fusantoree2 | 2013-08-25 15:25
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